国内カルチャーの壁について

いわゆる歌い手の違法録音を売買している界隈がある。そこを構成しているのは若年の女が主で、検索に簡単にひっかからないように情報のやり取りをほとんど絵文字で行なっている。カルチャー内での独特の言葉で、よそ者を簡易的に排除している。

 

歌い手はユーチューブのチャンネル登録数が百万とかそれ以上の者が多く、公演の規模も大きい。若年の女性層がほとんどであろうが、それなりのカルチャーや市場として成立している。

 

その界隈に接した時、多少のカルチャーショックがあった。偏りはあるが、かなり多くの人が関心を寄せ、歌い手の作品や情報を入手しようとしたり、繋がりを持とうと動いている。自分の中の価値基準とはかなり異なるもので動く人々が、同じ国の中でもこんなに多くいることに驚いた。別に当たり前のことなのだけど、自分が直接的に関係することにもなったから、身体に強く感じたのかもしれない。

 

年齢とか性別とか、性格とかの壁は大きい。国境の移動や異国間の相互理解は中々大変だけど、国の中でも色々な属性や立場や価値観の間にそれに近しいものが強くある。

 

経済的な地位とかそういう話もあるね。

 

対義語辞典はその壁の羅列でもあるかもしれない。