末路の人

若い時分には、あらゆる可能性が用意されている。実際には、その無数の選択肢にはそれぞれ難易度があって、おおむね皆落ち着くところはあるのだが

 

年齢を経て、可能性や選択肢がどんどんと狭まれていく。

容姿も変わってくる。

その結果に落ち着いた先が、自分が納得できるものであればいいのだが、そうでない場合、その先の人生は結構辛くなる。

 

子供の頃、わけのわからないおじさんやおばさんがいて、なんでああなるのかと思っていたが、およそ普通とされるものを手にできなかった人は、無感動になったり、あるいはそこに攻撃性が伴えば、客商売の人に当たり散らしたり、最悪の場合は人を殺したりするのかも。

 

行くルートがおおよそ見えてきた時、その選択を間違うのはおっかない。一見困難でも先に実りがある道を選びたい

 

そこに至らないには、満たされている感情や自信が必要だと思う。

その手段(というと味気ないが)としては恋人や家族が最も歴史的な意味で普遍的なものな気はする。その形も少し多様化してきたり、必ずしも安寧をもたらし続けるとは限らないのはいうまでもないけど。